カルチャー

社内報の役割を担う『プラスディーラジオ』の裏側。

2021.7.16

# ラジオ# 社内報# コミュニケーション

2021.7.16

プラスディーでは、一風変わった社内報として社長自らパーソナリティーを務める「社内ラジオ」を放送しています。本記事では「社内ラジオ」をはじめたきっかけや、各回のテーマ、放送前後でどのような変化があったのかなどを語ってもらいました。

プラスディーの社内ラジオとは?

プラスディーでは隔週で、『“デザインの領土を開拓する、本当にある会社” プラスディーカンパニー』というタイトルのラジオ番組を社内向けに放送しています。この番組はTOKYO FMで放送されている『“明日への狼煙を上げる、ラジオの中の会社” Skyrocket Company(通称:スカロケ)』のオマージュで、設定や番組構成を真似ています。本家スカロケのパーソナリティは架空の会社に務めている「本部長」と「秘書」ですが、プラスディーでは代表取締役社長の白井が「代表」、ディレクターの大原が「秘書」の肩書きでパーソナリティを務めます。毎回、ゲスト(社員)を呼ぶのも本家通り。
番組名に含まれる「デザインの領土を開拓する」は、プラスディーのパーパスです。「デザインエージェンシー(設計や思考など広義な意味のデザインによって、製品やサービスを世の中に伝えることのできる会社)」へと成長し、事業を展開していくことで「デザイン」が生み出す価値を高める一役を担いたいという想いから、2021年5月にビジョン/ミッション/バリュー/パーパスを一新しました。ラジオは、パーパスの意味を定期的に、かつ噛み砕いて考える場としても機能しています。まずは、発案者の白井にプラスディーで社内ラジオをはじめたきっかけを聞いてみました。

「新たなビジョン/ミッション/バリュー/パーパスを制定したタイミングでもあるので、社内報的な位置づけで、会社としての考えや、個々のメンバーの考えを伝えるためにはじめました。あとはシンプルにラジオが好きでやりたかったというのも理由のひとつです(白井)」

なぜ「ラジオ」なのか?

考えを伝えたり、メンバーの意見を拾ったりする手段は他にもあるなかで、なぜ「声で伝えること」を選んだのでしょうか。

「ライブ感や双方向性の仕組みが欲しかったからです。前提として、社員からの素直な意見を取りあげること、代表としての本音を包み隠さず伝えることに意味があると考えています。変な加工や、“これは言ってはいけない”みたいなフィルターをかけたくないので、生放送という手段を選びました。配信にはYouTubeを使っていて、チャット機能で社員からのコメントがリアルタイムで入ってきます。他の手段も検討しましたが、例えば映像だとリアルすぎ、文章だと遠く感じるのではないかという懸念がありました。あとは、継続させることを考え、自身が根本的に好きなラジオに決めました(白井)」

たしかに「声」は、顔が見えないから、気を遣わずに本音が言いやすく、社員もコメントしやすいのではないでしょうか。また、本家スカロケで「本部長代理」としてゲストが登場する演出をオマージュし、「秘書の大原と、本部長の◯◯です」とクライアントや外部パートナーがゲスト出演するなんていうのも面白そうですね。

フィルターをかけない、リアル感があることのメリットはどこにあるのでしょうか。

「普段の社内プレゼンなどは、理路整然としすぎているというか、情報が矯正された状態で社員に届いています。一方でラジオは、その場で送られてきた質問に対してその場で考えて返すので、社員も本質的に興味があることを質問するし、こちら側も瞬時に返さなければならないので、本音が出やすいです。頭でじっくり考えた質問より、瞬時に細胞レベルで反応して出てくる質問のほうが、本当に知りたいこと、本心から聞きたいことに近いと思うので、そこがフィルターをかけないメリットです。(白井)」

社員の立場からすると、全社ミーティングなど、みんなの前で聞くほどのことではないけど、代表や会社について聞いてみたいことを聞くことができるのは大きなメリット。エンタメテイストにしていることで、社長に対して新卒社員がツッコミのコメントを入れるなど、年次やポジションに関わらず、フラットに発言しやすい場になっています。

どのようなコンテンツが配信されているのか?

番組台本を書くのも白井自身。これまで放送されてきたテーマは「音楽と私」「コミュニケーションをうまくとる方法」「これからの会社の役割について」など。各回のテーマはどのように決めているのかも聞いてみました。

「基本的にデザインに紐づいたテーマで考えていて、会社のビジョン/ミッション/バリュー/パーパスとの関連性も探っています。また、どういうテーマであればみんなが興味を持てるかも大事な視点です。誰かを置いてけぼりにしてしまう話題や、誰かが興味を持てない話題をテーマに設定してしまうと社内報という趣旨から外れるので、そこは特に気を付けています。
例えば「音楽と私」は、クリエイティブの業界が音楽との親和性が高いため、テーマとして選びました。放送中に入ってきたコメントやゲストと話している中で出た話題も次回のテーマのヒントにしています(白井)」

例えば、「コミュニケーションをうまくとる方法」がテーマの回は、社内でも特にコミュニケーション能力が高いといわれる社員をゲストに招き、相手との関係性やその場の雰囲気をどうデザインしているのかに関するトークが繰り広げられました。誰でも一度は「コミュニケーションってむずかしい……」と悩んだことがあるはず。社員に共通した話題や、共感できる課題をテーマにすることで、リスナーは自分ごととして聞くことができます。また、チャットで挙がった意見や旬の話題をとりあげるため、台本は先の回まで作り溜めないようにしているそうです。

社内ラジオを盛り上げるために意識していることは?

こうした社内コミュニケーションにありがちな失敗が、運営だけ盛り上がって他の社員の興味が続かずに、いつの間にか自然消滅してしまうこと。そうならないために、意識していることも聞いてみました。

「忖度のない声を届けやすいように、お便りは本名ではなくペンネーム制にしています。あと、代表取締役社長としての「白井」とパーソナリティとしての「代表」の人格は変えて、話し方や声のトーンもラジオ仕様にしています。真面目な質問が来た時は「白井」として話すけど、それ以外は全く別の人格ですね。(白井)」

代表の「秘書」としてサブパーソナリティに選ばれた大原は、プラスディー入社以前に展示ホールのアテンダント、株主総会での商品説明、愛犬家向けのイベントの司会など、人前で話をする仕事を経験してきました。そんな大原にも、放送中に意識していることを聞いてみました。

「これまでの経験から、その日のゲストや、テンションに合わせた話し方をするように意識しています。私がアサインされた意味は、白井さんの言うことを『うんうん』と聞くだけじゃないと思っていて。普段はつっこめないところを聞き出したり、『まじめな言葉で一方通行』でなく、白井さんのいつもと違う表情や、1歩先の考えを引き出すことかと思うので、良い塩梅でつっこんでいけるようがんばっています(大原)」

社内ラジオが紡ぐ、新たな社内コミュニケーション

実際に社内ラジオをやってみて、社内コミュニケーションに変化はあったのでしょうか?

「まだ始まったばかりなのでなんとも言えませんが、みんなが阻害感や義務感なく、ラジオを楽しみに待っていてくれるようになることがファーストステップだと思います。その後は、社内だけでなく『うちの会社こんなことしてるんだよ』と対外的に発信していきたいです(大原)」

「社員から『ラジオに出たい』『こういう話聞きたい』などの声があがり、会社や他の社員を知ることへ更に意欲的になってくれるとうれしいです。今後、ラジオがコミュニケーションツールになっていくといいですね(白井)」

コロナ以前からリモートワークを導入しているプラスディーでは、オフラインで会ったことがない社員もいます。そんな中、社内ラジオが社員同士の会話のキッカケになりはじめています。一見、お遊びのようにも感じられる社内ラジオですが、新たに制定したビジョン/ミッション/バリュー/パーパスを軸に、社員の意識や考え方をすり合わせるためのツールになりはじめています。

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